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あらたな試み

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松尾先生と.jpg

国際武道大学 体育学部武道学科 教授 松尾牧則先生と。
松尾先生は、本大学の弓道部部長・監督であり、また、国際的な弓道活動で、
いつも世界中を駆け回っておられる。
私が、松尾先生と初めてお会いしたのは【第1回世界伝統弓術大会】(2007年・韓国)
である。

今回訪ねたのは、日本騎射協會への協力をお願いするため。
もちろん、ご快諾いただいた。
松尾先生とのコラボはとてもワクワクする。ぜひとも実現させたい。



Харваач ! XXIV

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“タルバガンのお話”が意外と早く終わってしまったので、話題を探して頭のなかをグルグルさせていると、ムンクさんが急に車のスピードを落として、無言のまま右手の丘を指差した。その先に、数頭の馬らしき姿が見えた。

「あっ、タヒだ!」

まだ確かなことはわからないのに、思わず声が出た。
直線距離にしておよそ300m。10頭ほどの群れで仔馬も連れている。
車が止まるや否や、私とエルデネは飛び出して先を争うように走った。

“できるだけ近くまで行ってみよう”

しかし、谷のように深く入り組んだ窪地が、私たちの足を止めた。
まだ大分離れていたが、馬は写真で見たタヒと相違無かった。
タヒの群れは、こちらを気にする様子も無く、時折頭を下げては草を食み、悠々と歩いていく。のんびりとしたその姿は、普段目にする馬たちと変わらない。
発見者のプルジェワルスキーは、タヒの特徴について次のように記している。


 外観では、プルジェワルスキ―馬の背丈は低い。頭は比較的大きく、耳はロバと比べると短い。たてがみは短く直立していて、暗褐色で、額にたれるたてがみの毛房はない。背中の帯状の立縞もない。尻尾の上半部はもじゃもじゃで長い毛はなく、下半部だけが馬のように長い黒い毛で被われている。(中略)頭部はニンジン色を帯びているが、鼻づらは白い。体毛(冬の)は長く、柔らかく波打っている。尾の上部の毛は薄く下部は普通の馬のように毛が垂れている。
 キルギス人が「ケルタグ」、モンゴル人が「タヒ」と呼んでいるこの新種は、ジュンガリアの最も不毛の地にのみ棲んでいる。ここでは、ケルタグは経験豊かな老雄馬の監視のもとに、小さな群(五-十五頭)をなして棲んでいる。

        プルジェワルスキ― (田村俊介 訳) (1982)『中央アジアの探検』白水社。


プルジェワルスキ―はさらに、斑模様の個体を見たこと、また、かつてヨーロッパアジアに広く分布していたが、すでに中央アジアのごく一部の地域にしか生息していないことを強調している。
ちなみにジュンガリアとは、現在の新疆ウイグル自治区、アルタイ山脈と天山山脈に挟まれた地域である。

私が夢中でタヒをカメラに収めていると、後ろからふいに声が掛かった、ナドメッドさんだ。
あとからついてきたウヌルさんがすかさず、

「そろそろ戻りなさいって…」

理由は、タヒを人に慣れさせないためだという。
ナドメッドさんは公園のガイドであり監視員なのだ。ここのタヒは、もともと動物園で暮らしていたものとその子孫である、真の野性化には、まだまだ時間がかかるようだ。
私が未練がましく振り返りながら歩いていると、ウヌルさんが私とエルデネに、

「車まで競争したら?」

エルデネはかけっこが大好きなのだそうだ。

「よーい、ドン!」

私が日本語で合図すると、エルデネはうれしそうに“キャッ、キャッ”と声を弾ませて走りだした。

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ナドメッドさん(上) エルデネ(下)


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